タイト・モールドの型枠は基礎伏図に基づき、各部のユニットに分割されて工場であらかじめ組み立てられます。施工現場における型枠組みと異なり、天候などの影響を受けることなく、安定した環境のもとで製作され、また職人の技術に左右されず、きわめて精度の高い、品質の一定した基礎をつくることができます。さらに現場工期短縮はもとより、現場に余分な資材を持ち込まないため、施工現場の美観保持、廃棄物抑制などにも貢献します。 |
▼基礎状図を基に、工場でユニットを組んでいます。
従来の基礎は段階的にコンクリート打設・養生をしながら施工していくため、「耐圧盤」と「立ち上がりコンクリート」の間に継ぎ目が生じます。地震のような 外力や経年変化にともなう劣化などにより、継ぎ目には亀裂が入りやすく、強度低下や浸水などの危険性が高くなります。タイト・モールドは、浮かし型枠で耐 圧盤と立ち上がりコンクリートを同時に施工するため、継ぎ目のない、強度的にきわめて安定した基礎をつくることができます。 |
▼耐圧盤と立ち上がりコンクリートの継ぎ目
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「耐圧盤」と「立ち上がり」の 同時打設が出来る |
タイト・モールドを導入することにより、基礎工事の工期・作業時間の短縮が可能になり、基礎工事全体のコストダウンを実現します。型枠の価格という一部の比較ではなく、基礎工事全体のトータルコストを比較することをお勧め致します。 |
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基礎に外張りされた断熱材は、シロアリにとって格好の標的。シロアリは基礎断熱の大敵でした。 タイト・モールドは断熱材の素材にホウ酸を混ぜ合わせ、シロアリの被害から断熱材を保護。さらに断熱材の上にアルミ製の「防蟻笠木」を取り付けることでシロアリの侵入を二重で防ぐ対策を施しています。 |
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▼安全で防蟻効果の高い「ホウ酸入り断熱材」
【シロアリの習性:その1】 「常にものをかじる」 シロアリは営巣や給餌のために土の中を 常に掘り進み、ものを「かじる」という習慣を もっています。そんなシロアリにとって、基礎 の外側に使用されている断熱材は、やわら かくそのままでは格好の「えじき」となってし まいます。もし断熱材がシロアリの被害に あってしまったら、その断熱材はボロボロ になり、本来の断熱効果を発揮できません。
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【対策:その1】 「かじったら死滅させる」 タイトモールドの断熱材(型枠)は、人体には 無害で防蟻効果が高い「ホウ酸」を練り込ん であります。この断熱材をシロアリがかじると 体内で消化不良を起こし死んでしまいます。 さらにシロアリは死骸となった仲間の死臭を 嫌い、蜂道を塞ぎ、埋める習性もあります。 このことからホウ酸入りの断熱材はシロアリ の被害を極端に少なくし、断熱材の性能を 長く堅持することができます。 |
【シロアリの習性:その2】 「かじりながら上に向かう」 シロアリの習性は常にものを「かじる」だけ ではありません。シロアリには土の中を掘り 進んでも硬いものにぶつかると、上に向かう 習性もあります。したがって、コンクリートに ぶつかかったシロアリは、コンクリートに沿って 断熱材をかじりながら、上部に向かって 進入口をつくり続け、やがて土台木部まで 侵入されるという事態に至る危険があります。 |
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【対策:その1】 「土台木部への侵入を防ぐ」 2つ目のシロアリ対策は、断熱材(型枠)の 上部に取り付けられる、アルミ製の「防蟻笠木」 です。アルミの表面が滑らかなため、シロアリが かじろうとしても滑ってしまい上に進むことが できません。したがって万一、ホウ酸入りの 断熱材をシロアリがかじり侵入したとしても 土台木部までの侵入はシャットアウトされます。
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▼京都大学シロアリの権威に実験依頼
シロアリ研究の権威である京都大学生存圏研究所の吉村博士(居住圏環境共生分野)よりシロアリの生態や習性などについて学び、タイト・モールドのシロアリ対策に関する実験を依頼。その効果について日々検証を行っています。 |